去年書いたように今年は放送大学を始めた。前期に「初歩からの数学」を履修し終え、後期に「入門線形代数」「入門微分積分」を履修している。実は履修登録の仕組みを勘違いし、前期で1年分の授業を取ってしまい大変な目に遭った。登録した科目は次学期に再挑戦が可能なので、線形代数と微分積分は前期の試験を受けず後期に回した。放送授業は履修登録したもの以外もネットで観られるため、前期から少しずつ観てはいたのだが、仕事が忙しくなるとどうしても気持ちを切り替えられず、まとまった時間を取れなかった。
絹田村子『数字であそぼ』3巻14話「数学学習の一意性」より
今のところ線形代数はまだついていけている感覚があるのだが、微分で躓いており、通信指導の結果も思わしくなかったので、単位認定試験までに復習しなければならない。さらに演習問題をこなす必要性を感じたため、新たな参考書も購入した。
そんな中で今年のベストは、Anthony Froshaugを再発見したことだ。Amazonの履歴によれば2010年、当時はタイポグラフィやグリッドデザインへの興味から何の気なしに作品集を買っていたのだが、最近になって彼がかなり数学に傾倒していたことを知った。ウルム造形大学やロイヤル・カレッジ・オブ・アートなどでグラフィックデザインを教えており、50歳を過ぎてから自らもOpen Universityという通信制大学で数学を勉強していた。作品集にメモが載っていて、その内容が群論だと分かったのは嬉しかった。同じ時期にCentral School of Artで開いていたVisual Mathematicsという授業がとても気になる。
ちょうど来年彼についての本が出るようで、こちらも期待している。
この記事は2021 Advent Calendar 2021の8日目の記事として書かれました。昨日はnbqxさん、明日はnobokoさんです。お楽しみに。