アグリゲーションのアグリゲーション
去年よく利用していたサービスにProduct HuntやZiteを挙げていたが、ああいうアグリゲーションサービスはメールマガジンも含めて結構読んでいる。人気の記事は各サイトを通じて何度も目にすることになるので、読み逃し防止に役立ったり、どういう分野で注目されているのかが何となく分かる。とはいえやはり重複が多過ぎると無駄な気がしてくるので、共通の記事を抽出してくれると便利。
検索結果が多ければ多いほど良かった時期は過ぎ、かつフィルターバブルを回避して本当に必要な情報に辿り着く方法が求められる。DuckDuckGoなのかSiriなのかは分からないが、早く次の段階に移行したい。
教育、能力開発からの仕事のマッチング
何故LumosityやKhan Academyをやってるのかというと、就職や仕事を得るためのきっかけになるかもしれないという淡い期待があるから。これらのサービスが秘めている力は既存の資格ビジネスを大きく上回っていると思う。日常的に使用するサービスであるだけに、テストよりも日々の業務遂行能力を測れるのではないだろうか。Khan Academyは生徒同士で教え合ったり、評価し合ったりする仕組みがあるので、全員が同じ状況で同じ問題を解くような試験とは根本的に違う。
『ワークシフト』で描かれている2025年の世界は学歴や職歴、案件で挙げた成果などによって序列化され、自動的に仕事が割り振られていく。常に時間に追われ、階層から抜け出すことができないということが予測されていたが、割とその兆候はあるので怖い。果たしてそれが本当に人類全体にとって幸せかというところで思い留まれるといいのだけれど、そういう世界になったらなったで少しでも自分の位置を良く保ちたいと思うのは人の性な訳で。
Webデザイン、インタラクションデザイン
Grid.ioが機械学習を利用してWebデザインを行っている。Webデザイナーの仕事がなくなるという危惧を抱く人もいそうだが、人工知能が台頭しなくても、BootstrapやMaterial Designなどのフレームワークによってある程度の「Webサイトの形」は固まりつつある。IoTやスマートウォッチなどの流行で様々な情報がブラウザを経由せずに入るようになると、いわゆるWebデザインの仕事というのは変わらざるを得ない。それでも何かをデザインする仕事はなくならないし、面白くなっていく気がしている。
生活
ずっと気になっていたアルビン・トフラーの『第三の波』を読んでいる。これが35年前の本とは思えないほどの内容で非常に驚く。エネルギー問題、メディアの非マス化、働き方の変化、家族の在り方の変化など、当時起こりつつあった変化を、今のインターネットが決定的にしつつある。電子化はされておらず、日本語で読むには中古で手に入れるしかないけど、おすすめ。
Soylent、neuro:on、Oculus Riftなどによって三大欲求にも変化が起こるかもしれない。食事は栄養の摂取だけではないとか、短時間睡眠、多層睡眠の科学的な妥当性に疑いはあるけれども、人類もまだまだ進化の途上であり、食べ物の変化や道具の使い方によってこれからまた種が枝分かれすることも可能性としては有り得ると思った。