processingで音を扱うライブラリのessとminimのどっちがどっちだって話。徹底比較した訳ではないので、自分が使った範囲で覚えておこうと思うところのメモです。
ess
メリット
FFTを使う場合、damp()メソッドで値を滑らかにできたりして、ビジュアライゼーションには便利。
envelopeクラスがあるので、オシレータを組み合わせて音を作っていくのには向いてるかも。フィルターなどエフェクトもminimよりかは充実してる。
デメリット
サウンドファイルを読み込む場合、モノラルでしか扱えない。
mp3ファイルを読み込みたい場合は下記のファイルが必要。
tritonus_share.jar
mp3spi1.9.2.jar
jl1.0.jar
スケッチのあるフォルダにcodeというフォルダを作って入れておく。
長いサウンドファイルを読み込む場合はAudioStreamクラスを使う。その際
void audioStreamWrite(AudioStream theStream) {
// read the next chunk
int samplesRead=myFile.read(myStream);
}
というようなメソッドを作ってFileクラスから読み込んだ音をチャンクに入れていく(theStreamという仮引数は何をしてるんだろう...)。
minim
メリット
サウンドファイルが使いやすい。mp3ファイルが外部ファイルなしでそのまま使える。AudioSnippetクラス、AudioSampleクラス、AudioPlayerクラスなど用途に合わせていくつかクラスが存在する。AudioPlayerクラスはステレオでファイルが扱えてleftやrightというフィールド変数を持っているので、FFTなどで左右の値を取得できる。
BeatDetectクラスもあったりして解析系は便利(精度は怪しいかも知れない)。
デメリット
envelopeなどがなく、複雑な音の加工には向いてないかも。envelope、自分で用意するのだろうか(pythonだけど、ここのSound11 Kick drumみたいに)...。
僕の場合、現状ではできることとかやりやすさに合わせて使うライブラリを変えてます。まだまだどちらも発展途上。
興味があるのは、相変わらず自分で波形を定義する方法。
ess
Processing 1.0 (BETA) - Functional example of ESS Generative Audio
minim
exampleにUserDefinedSignalってのがあります。UserDefinedEffectってのもある。面白そう。
知らなかったけど、processing公式サイトにライブラリのサンプルコードがありますね。ライブラリの配布元とは違う内容で、参考になります。今日記事書いて良かった!
Learning \ Processing 1.0 (BETA)
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