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金曜日, 2月 06, 2015

福島に行ってきた

イノベーション東北のプロジェクトのひとつ、LIFEKUの方々が募集していた観光アプリの制作に参加することになり、1月24日, 25日と週末を利用して福島に行ってきた。

震災の影響は目に見える部分ではそれほど感じられない。しかし人口の減少や、福島駅西口にある大型ショッピングモールの影響などで、東口商店街の商売は厳しい状況に立たされているようだ。彼らは生き残りをかけて世界でも戦える商品やサービスを開発しようとしている。

最初に伺ったのは「あんざい果樹園」。通称あんかじゅ。ご主人はfacebookやLINEをめちゃめちゃ使いこなしている。奥さんが集めた器や雑貨も販売していて、ここがライフクの人々の溜まり場となっているそうだ。日当たりもよく気持ちのいい建物。林檎と洋梨をいただいた。林檎は蜜が多く、洋梨はどろどろしてなくて密度が高い。とても美味しかった。敷地内で音楽イベントなども開催されていて、ハナレグミや原田郁子さん、大友良英さんなどよく知っているアーティストがライブを行った。

昼は北京料理「王芳」で食事。餃子が非常に美味しい。酢と辛子でいただく。みそそば(いわゆるジャージャー麺)を食べたが、初めて食べる味で良かった。歳を取ると新しい味に出会うことが至上の喜びになる。

うろこや」でお茶をいただきつつ、甘納豆をご馳走になる。「塩花豆」をお土産に買って帰った。

BarnS」で服や雑貨を見る。後で触れる「Pick-Up」の姉妹店で、女性向けの服や雑貨が中心。旭川の知り合いが働いているSÜNUSUの商品も置いてあった。2階がワークショップなどを行えるスペースになっている。苺をいただく。食べてばっかり。

その後「Pick-Up」へ移動。藁谷さんが働いている。「ボトムズの丈は折らずにちゃんと合わせて切る」「ニューバランスの紐はベロの後ろに入れる」とか作法があるんだよと教えてもらった。2階には社長が手書きで記している日本のファッションの歴史年表があり、沢山のカタログや、昔のファッション雑誌がある。「外国から服が輸入されてくる」という体験をした最初の世代がPick-Upの社長であり、BEAMやUnited Arrowsの創業者達なのだそう。店が狭く店員と客が向き合わざるを得ないので、うざいくらいに話しかけるらしい。店の人と仲良くなることや分かっている人にアドバイスしてもらえるのはありがたいことだと思う。コーディネート代行サービスがあるくらいだし。服を選んでくれる人、良い写真を撮ってくれる人、信頼できる美容師を見つけると人生は豊かになる。ドラゴンクエストのパーティみたいな感じ。

その後「珈琲舎 雅」でコーヒーをいただく。お洒落で落ち着いた店内。マグカップが色々あって、楽しい。「biji」でビンテージの家具を見せてもらい、駅前を歩いて「OPTICAL YABUUCHI」へ。籔内さんが店主をしている眼鏡屋で、元々は時計屋だったそうだ。籔内さんやスタッフの眼鏡に対する知識や熱意は素晴らしく、眼鏡デザイナーの話やオリジナルで作っているシリーズの話など、どんどん面白い話が出てくる。2階に個性的な植物を扱う「bloom」、レコード屋の「Little Bird」が入っていて、オシャ。籔内さんが設計し、LIFEKUの皆が手伝ってリノベーションしたそうだ。籔内さんは眼鏡作りを追求する余りRhinocerosに手を出したりもしていて、とにかく何でもやっている。

木だけで作ってるフレーム。数ヶ月待ちらしい。

ラ・セルバティカで美味しい晩御飯を食べ(その日の料理に使った肉や野菜からとった特別なあったかいスープで始まる)、福島のことやお互いのこと、アプリに対する考えなどを話した。

23時半頃にホテルに戻り、各自シャワーを浴びるなどして整えた後、0時30分から2時過ぎまでミーティング。メンバー間の面白いと思うポイントが近く、すぐに話がまとまった。ディレクターは連日の疲れにより撃沈、エンジニアはテンションが上がって夜の街に繰り出して行った(何もない道をただ歩いただけだったらしい)。少し資料に手を入れて就寝。

8時前に起き、撃沈したディレクターを置いて鯖湖湯という市が運営している共同浴場に行った。源泉が51.4度もあり、水で薄めないことにはどうやっても入れない。常連は薄めないそうだが、観光客向けに薄めてあげてくれという注意書きがある。かけ湯をしながら徐々に身体を慣らしていくのだが、それでもめちゃくちゃ熱い。建築も面白く、脱衣所と浴室がシームレス。

外に出たらちょうど雪が降っていて、非常に綺麗だった。身体は火照っているが、外気は冷たく、非常にすっきりする。サウナと水風呂のセッションに近い。サ道でいう「整う」感じ。

その後「信夫山・烏ヶ崎展望デッキ」へ。福島市内が一望できる、由緒ある山。山の中腹では何かしら工事が行われていた。除染作業だったのかも知れない。空間線量が書かれた看板があった。以前は線量が高かったらしい。山菜採りもできなくなったそうだ。

藁谷さんと籔内さんにコーヒーを淹れてもらい、地理を教わる。お年寄りの集まりが登ってきて、林檎やお菓子を分けてくれる。ビニール袋から丁寧にカットされた林檎を差し出しながら「検査してあっから大丈夫だよ〜」と笑う。

ホテルに戻ってチェックアウトを済ませ、OPTICAL YABUUCHIの3階でアプリの企画を提案。始まる前にコーヒーを淹れてもらう。これに影響を受けて帰ってからドリッパーを買った。反応は上々。アプリの方向性としては、いわゆるガイドブックではなく、僕達がしてもらったツアーをその人に合わせて組んでもらえるような仕組み。元々LIFEKUではコンシェルジュ的なサービスをしているので、それを楽にしたり、フィードバックを受けて改善につなげられるものにしようということになった。

東京の真似をするでもなく、のどかな土地でゆっくり豊かな時間を過ごせて良いですね、というのでもない。自分の周りにあるものやいる人で、できることをやっている。いいものを作る、伝える、それで生活をする。

年始に妻の実家を訪れた際、義父が天気予報の度に僕の実家の予報も見るようになったと言ってくれた。僕の両親も妻の実家の予報を見ているそうだ。

韓国のソウルに住んでいる友達、クロアチアのザグレブでお世話になった人、アメリカのニューハンプシャーでホストしてくれた家族。具体的な人の顔を浮かべられれば、その土地をリアルに感じられる。インターネット大好きっ子なので「現場」という言葉には注意してるのだけど、同じ釜の飯を食う、裸の付き合いをするといったことが、リアリティに大きく影響していることは間違いない。そういったものやことを増やしていくのが、ある時期は重苦しく感じられたが、今は楽しみになっている。

火曜日, 1月 20, 2015

2015年に意識していくこと

アグリゲーションのアグリゲーション

去年よく利用していたサービスにProduct HuntやZiteを挙げていたが、ああいうアグリゲーションサービスはメールマガジンも含めて結構読んでいる。人気の記事は各サイトを通じて何度も目にすることになるので、読み逃し防止に役立ったり、どういう分野で注目されているのかが何となく分かる。とはいえやはり重複が多過ぎると無駄な気がしてくるので、共通の記事を抽出してくれると便利。

検索結果が多ければ多いほど良かった時期は過ぎ、かつフィルターバブルを回避して本当に必要な情報に辿り着く方法が求められる。DuckDuckGoなのかSiriなのかは分からないが、早く次の段階に移行したい。

教育、能力開発からの仕事のマッチング

何故LumosityKhan Academyをやってるのかというと、就職や仕事を得るためのきっかけになるかもしれないという淡い期待があるから。これらのサービスが秘めている力は既存の資格ビジネスを大きく上回っていると思う。日常的に使用するサービスであるだけに、テストよりも日々の業務遂行能力を測れるのではないだろうか。Khan Academyは生徒同士で教え合ったり、評価し合ったりする仕組みがあるので、全員が同じ状況で同じ問題を解くような試験とは根本的に違う。

ワークシフト』で描かれている2025年の世界は学歴や職歴、案件で挙げた成果などによって序列化され、自動的に仕事が割り振られていく。常に時間に追われ、階層から抜け出すことができないということが予測されていたが、割とその兆候はあるので怖い。果たしてそれが本当に人類全体にとって幸せかというところで思い留まれるといいのだけれど、そういう世界になったらなったで少しでも自分の位置を良く保ちたいと思うのは人の性な訳で。

Webデザイン、インタラクションデザイン

Grid.ioが機械学習を利用してWebデザインを行っている。Webデザイナーの仕事がなくなるという危惧を抱く人もいそうだが、人工知能が台頭しなくても、BootstrapMaterial Designなどのフレームワークによってある程度の「Webサイトの形」は固まりつつある。IoTやスマートウォッチなどの流行で様々な情報がブラウザを経由せずに入るようになると、いわゆるWebデザインの仕事というのは変わらざるを得ない。それでも何かをデザインする仕事はなくならないし、面白くなっていく気がしている。

生活

ずっと気になっていたアルビン・トフラーの『第三の波』を読んでいる。これが35年前の本とは思えないほどの内容で非常に驚く。エネルギー問題、メディアの非マス化、働き方の変化、家族の在り方の変化など、当時起こりつつあった変化を、今のインターネットが決定的にしつつある。電子化はされておらず、日本語で読むには中古で手に入れるしかないけど、おすすめ。

Soylentneuro:onOculus Riftなどによって三大欲求にも変化が起こるかもしれない。食事は栄養の摂取だけではないとか、短時間睡眠、多層睡眠の科学的な妥当性に疑いはあるけれども、人類もまだまだ進化の途上であり、食べ物の変化や道具の使い方によってこれからまた種が枝分かれすることも可能性としては有り得ると思った。

日曜日, 12月 08, 2013

2013年振り返り1

年始のKPTを思い出してみよう。
new new new new year

Keep

デザインとかファッションに興味を持ち続ける

これはできてる。より興味が強くなっていると言っていい。Opening Ceremonyの移転オープンとか、spoken words projectのコレクションとか行った。あとファッションブランドの案件を少し手伝った。

HTML, CSS, JavaScript, ActionScript3, Objective-C

HTML, CSS, JavaScriptは書けたけど、ActionScript3は仕事のプロトタイプで少し書いただけ、Objective-Cは全く書いていない。つらい。

Ruby, Python, PHP

Rubyは日々の業務を楽にするスクリプトを沢山書いた。必要なファイルがちゃんとあるかとか、自動処理を行う前段階でデータを整形するためとか。Pythonは趣味のスクレイピングと、Udacityのコンピュータサイエンスの授業で少し書いた。PHPも趣味だけど人生では一番書いた気がする。今っぽくないレンタルサーバとかでちょっとしたものを作るのに役立った。

データベースの勉強

MySQLに関しては少し進んだ。MongoDBはほんの少し。

次の仕事探し

は実際にしたし、転職もできた。

Problem

インターネット見過ぎ

見なくなった。まず仕事中は一切ソーシャルメディアを見ていないし、フィードも読んでいない。あと睡眠の質を上げるために就寝前はモニタを見ないようにしている。

プログラムの設計

あまり設計が必要な程規模の大きいものを書かなかったけど、前よりは変更に強かったり再利用しやすいコードが書けてると思う。

スケジュールの見積もり

高い精度の見積もりが要求される案件がなかった。

部屋の片付け

できてない。まず物を減らすことが必要。

ごみの捨て忘れ

前日に捨てるか、会社が変わってからは早起きするようになったのでほぼなし。解決。

近しいはずの人ほど適当に扱いがち

改善したつもり。

自動化足りてない

業務でかなりのデザイン作業を自動化した。日常生活にはあまり取り入れられていない。

Try

関数型言語で何か作る

できてない。

技術だけでなくマネジメントも勉強する

してない。

データドリブンなグラフィックデザイン

してない。

ゲームを作る

仕事で作ってるんだけど、役割が細分化され過ぎててTryしようとしていたこと(仕組みを考え、画を作り、実装する)はできてない。

音楽を作る

作った。

お金を稼ぐ

去年よりは稼いでる。

まとめ

今年の夏に入籍したり、衝撃的な出会いがあったり、新しい会社での仕事がつらいせいでかなり考え方が変わった。年始には全く予期していなかったことだ。今年は技術的に進歩した手応えがなく、今まで目を背けていたことや、他の人が普通にやってのけている(ようにみえる)ことをちゃんとやろうとしてうまくいかなかった年だったように思う。

とはいえそれらの出来事がこの先どうやって生きて行くかを考えるきっかけになり、興味関心が変わり、情報の収集源も変わってきたので、新鮮に日々を楽しめているし、何かが起こりそうな予感もしています。その辺は次の投稿で。

火曜日, 1月 01, 2013

new new new new year

http://nnnny.jp/

をすごく微妙にアップデートした。元々つなぎで作ったサイトで、jsonファイルに画像のパスとかタイトルだけ書いたら、グリッド状にレイアウトしてくれるみたいなフレームワークを作ってたんだけど、画像数も増えてきたので一定数のエントリで区切って必要に応じて継ぎ足すようにした。

画像をクリックすると元画像にリンクしてたんだけど(グラフィックの詳細が見れていいと思う)、ついでにlightbox系のビューアもつけた。以前はFancyBoxとか使ってたんだけど、新しいバージョンにしようと思ったらライセンスがCC BY-NC 3.0になってたので自作した。ポモドーロテクニックを使って、画像だけなら見積もり通り5ポモドーロでできた。完成後に見つかったバグ修正やYouTube貼付け機能の追加は入れてないので実際はもう少しかかってる。テストないしWindowsで確認してないのでバグがあるかも知れない。ひどいと思うけど、今のところ「こんなことやってましてね」って対面で見せるために作ってるので…。これがバージョン2で、データベースを使ったバージョン3を開発中。

まだまだ整理されてないところもあるけど、それなりに去年身につけたことを反映できたのではないかと思う。今までは割と変数名やメソッド名が適当で、メソッド名が示すことの以上のことを平気でやってしまったりしていたのだけど、そういうところを意識して設計や命名を適宜修正するよう心がけた。

ビューア、レイアウト、ページ継ぎ足しを組み合わせたシンプルなギャラリーフレームワークがようやくできそうな雰囲気が掴めた。もうちょっと色気のある見せ方をしたいのと、ちゃんとテストも書いて、ファイルの最適化もしたい。Yeomanとか使うと良さそう。クロスブラウザ対策もSauceとか使ってみたい。

という訳で去年と今年のKPT

Keep

  • デザインとかファッションに興味を持ち続ける
  • HTML, CSS, JavaScript, ActionScript3, Objective-C
  • Ruby, Python, PHP
  • データベースの勉強
  • 次の仕事探し

Problem

  • インターネット見過ぎ
  • プログラムの設計
  • スケジュールの見積もり
  • 部屋の片付け
  • ごみ捨て忘れ
  • 近しいはずの人ほど適当に扱いがち
  • 自動化足りてない

Try

  • 関数型言語で何か作る
  • 技術だけでなくマネジメントも勉強する
  • データドリブンなグラフィックデザイン
  • ゲームを作る
  • 音楽を作る
  • お金を稼ぐ

どうせこんなことを書いていても今日の夕方には忘れるし見返したりもしないので、折に触れてリマインドする仕組みが必要ですね。「問題を根性で解決するな、エンジニアリングで解決しろ」ということです。

今年もよろしくお願いします。

金曜日, 5月 18, 2012

stonewall開発日記8 振り返り

すごく緩くではあったけど、今回は業務でやっているようなアジャイルっぽい感じで開発をしてみた。ここ数日はデイリースクラムっぽい形で

  • やったこと
  • これからやること
  • 問題点
を挙げつつ進めてみたつもり。

今日は1週間に1度行っている「振り返り」を行ってみる。KPTと呼ばれるやつで、プロダクトの機能や開発スタイル(生活習慣含む)などのKeep = 良かったので続けていきたいこと、Problem = 改善したい問題点、Try = 挑戦したいことを挙げる。僕が所属しているチームではこれにZakkan = 雑感が加わって、新しく誰かが加わったとか、ゲームが面白いだとか、便利なツールとかについて話してる。

Keep

  • このスタイルの開発。週末にまとめるよりリズムが出て良い。
  • テストを書く。

Problem

  • もっと簡単に使いたい。DOMの構築は良いとして、要素の高さの取得はこちら側で吸収したい。
  • テストが重くなってきている。テストを面倒に感じると書いたり実行したりしなくなるのでよくない。

Try

  • テスト自動化したい。jsTestDriverやSeleniumなども試してみたい。
  • 現状だと単純にエントリ順に並べているだけ。順番が変わってもよいので高さが揃うように並べるとか、ちゃんとグリッドになってるとか、より見やすくて美しいレイアウトを目指す。
  • うまく結合できるAutoPager系のスクリプトなども作りたい。

雑感的なことをまとめると、zshのconfigurationをoh-my-zshにした。テーマが可愛いのと、gitでどのブランチにいるかが表示されるので便利。あとSublime Text 2をようやくちゃんと使い出した。vimも頑張って使っているけど、こういうのも触っておきたい。あんまりHaskell勉強できなかった。最近浅草に引っ越したんだけど、今週末は祭りで忙しい。

月曜日, 2月 28, 2011

□□□『CD』

□□□の新しいアルバム『CD』のグラフィックを作ったり、
MV作ったり、

Web作ったり、
CDの読み方
ライブの演出を手伝ったりしました。
どれも全体のアートディレクションは伊藤ガビンさん、グラフィックデザインはいすたえこさんです。
ボストークという会社で制作してました。

本当はそれぞれのタイミングで書くのが良かったのだけど、途切れることなく山場が続いたので全く告知できず。
色々まとめようかと思ってたけどインタビューが掲載されたのでそっち読んでもらった方がいいかも知れない。Webもいくつかの雑誌に載るらしいです。
初回版もうすぐなくなりそうとのことで、売り上げに貢献できたっぽくて嬉しいです。

テクニカルな部分に関してはProcessingをめちゃくちゃ使っていて、PDFの書き出しがとても役立った。ジャケットやTシャツ、ポスターなどサイズが変わったりしても扱いやすい。gupon君にデータを渡すために連番のPDFを書き出したり、PDFだと何故かAfterEffectsが落ちるからXpdfてのでEPSに変換したり、細かい部分で色々勉強になりました。
歌詞の文字の重複をなくしたり、濃度順に並び替える部分はpython使ったり。

MVの最後の方の文字が右上に上がって行くところは元々Evan Rothが作ったjay-zのプログラムっぽいことをやろうとしてProcessingに移植して作った。文字と文字がぶつからないようにとか色々改良してある。ソース読む限り元ネタはおそらくGoran Levinのこれ

で、僭越ながらアルバムの内容紹介です。
1. はじまり
デモの段階からすごく変わった曲。音の響きが気持ちいい。後半の盛り上がりは感動的。大好き。作業中はずっと「ひび きあい(日々気合・響き合い)」を繰り返してた。歌詞カードがもうすぐWebで見られますが、このビジュアルから始めて曲作ったそうです。右チャンネルと左チャンネルからそれぞれ音が鳴って、右は「右」の母音(いい)、左は「左」の母音(いあい)になってる。というのを感じさせないで普通に聴けてしまうのは良いのか悪いのか。

2. 1234 feat.内田慈
4人の登場人物がそれぞれ別々の拍子で歌う。映画のカット割を意識してるらしいけど本当にそんな感じで映像が浮かぶ。内田慈さんの声がいい。「フォルダから携帯のデータ ワン」のとことかね。これはWebで歌詞カード見れます
内田さんにはライブ2日目での怪演に衝撃を受けた。『スカイツリー』の写メとか、『Tokyo』でのキュートさとか。ロリコンが直るレベル。

3. ヒップホップの経年変化
せいこうさんの『ヒップホップの初期衝動』の続き。音はよりハードで、リリックにも励まされる。これのMVもガビンさん監督で、gupon君と牧鉄平さんがアニメーションと編集をしました。ucnvさんに作ってもらったグリッチ版、『「ヒップホップの経年変化」の経年変化 by ucnv』もかっこいい。熟女好きになるレベル。

4. 恋はリズムに乗って feat.大木美佐子
元メンバーの大木さんがボーカル。爽やかでキャッチー。最初に皆これ好きになるでしょ。

5. スカイツリー
吾妻橋ダンスクロッシングで発表した作品。僕、観てたのですが寝てました。。年末にしのださん一人でのパフォーマンスも観ていて、その時はまだ何かの可能性は感じたけど完成ではないなぁという印象だった。別々に進行してる人や物事がある瞬間に交差して、よく分からないけど生まれるいい時間。『Tokyo』に続く東京シリーズで、ただ東京で生活してる感じがしてすごくいい。交通手段も通信手段も発達した今、これくらいの温度感だと思う。岡崎京子さんの漫画みたいな?僕も東京に対して思い入れはあるけど、いわゆる故郷を離れてどうとか、冷たい街とかのステレオタイプなイメージとは全然違う。ライブ2日目では細金監督の超絶映像と内田さんの怪演で確実にこの日のハイライトだった。

6. あたらしいたましい feat.金田朋美
4つ打ちのエレクトロっぽい音色で、最初聴いた時はすごく戸惑ったけど今ではとても好きな曲。男女2つのフレーズが組み替えられて曲ができあがっていく。MVではしつこいくらいにそこを強調した。マスタリング終わったら時間長くなってて焦った。

7. ちょwwwおまwwww
僕は割と綺麗にまとまる方向が好きなんですけど、こういう曲を入れてくるところに余裕を感じる。慣れるとちょっとはまる。ライブ1日目で披露したファンキーなバージョンがとてもかっこいい。全然違う曲。そして1日目終わった後にあっさり2日目用に長いのを作ってきてくれた。リハーサルで初めて聴いて、終わってからプログラム書き直し。本当に「ちょwwwおまwwww」て言いながらやってた感じ。

8. ヵゝヵゞゐ。feat.RUMI
かっこいい。知らずに聴いたら□□□だと気付かないのではないだろうか。「キター」のところからのグルーヴ感が好き。ライブ1日目のせいこうさん版もよかった。

9. iuai feat.まつゆう*
村田シゲさんが作った曲。夜に聴きたくなる。サビの部分が全て同じ母音で、歌詞も英語みたいな日本語で音として面白い。正確な日本語としては意味が分からないけど、感覚として分かる。

10. lʌ'v mi
僕は□□□のインストが好きで、『Kuchiroro Posse』とか最高だと思ってる。何て言うかかわいい。この曲はさらにキラキラした歌心がある。

デモは上がってくる度に良くなるし、ライブではさらにアレンジを変えてくるし、毎回驚かされて、刺激の多い案件でした。それに加えていすさんやいしい君のグラフィックだったりgupon君の映像だったり、細金君の映像が加わって来て、水尻さんとかucnvさんとか谷口君も巻き込んで、自分も奮起させられたし、結果面白いものになったのではないかと思います。締め切り直前の追い上げ感は卒展とかの盛り上がりに近い。プロがそれじゃ駄目なのかも知れないけど。音楽だけでなく映像やグラフィックも含めてこういう過剰さを持ったアーティストって僕が10代だった頃はフリッパーズギターとかフィッシュマンズとか電気グルーヴだったりしたと思うんだけど(oasisとか聴いてたのでリアルタイムでは通過してない)、今の□□□はそういう存在だと思う。

土曜日, 9月 04, 2010

2010年9月に思っていること

3年くらい前にbrazilさん、youpyさん、koyachiさん、ucnvさんとかが見せてくれた可能性に近づきたくてJavaScript勉強してる。ksskさんが最近Audible作ってたのとか、その辺の影響を同時期に受けてての2010年夏って感じで、何かシンクしたと思った。BEAMで今後やろうとしてることも例えばYHCとかStroboみたいなこと。大量のイメージを一気に見たり、暇な時に流しておいたり。各WebサービスのAPIが充実して、便利なライブラリも沢山出て、ブラウザの機能も良くなって、おそらくユーザの環境やリテラシーも変わってきている今、できること。

8tacksのChrome拡張がすごくいいなと思った。CTOが「デザインもっと良くするの手伝うから連絡して」って言ってすぐ反映されてるスピード感とかも面白い。
Last.fmからアーティストの画像を取って来てて、スライドショーになる。

最近一部のクラブに行くと、DJがかけてる曲に合わせてVJがYouTubeから動画を探して流す、みたいなスタイルになっている。自分達の周りでVJが流行ってた頃とはえらい変わりようだ。確かに解像度も十分だし、ブラウザでフルスクリーンも楽勝なので、理にかなっている。もちろん選ぶ時にセンスは問われるんだけど、これある程度自動化したりもっと面白くできるんじゃないかなーと思ってる。

一方でWebの時代は終わったよ、という話もあるので、注意もしてる。
Flashのことを笑っている場合じゃない « ku

優れているとか正しいではなく、全体の雰囲気として、「そうだよな、これはもう終わりだよな」となってしまったら終わるものだと思う。とは言えこの辺は先端的な人達の話なので、どうなっても僕はあんまり得も損もしない気がする。基礎的な部分を鍛えつつ、面白いと思う方で何かやればいい。

他iPadを想定したWebサイトと、iPhoneアプリを頑張っています。今年は働き者です。

日曜日, 7月 04, 2010

引っ越しました(2ヵ月くらい前に)

僕は引っ越しが好きで、暇さえあれば誰かの引っ越しを手伝いたい。片付けをしながら思い出話をしたり、いらないものをもらったり、何より生活が変わる時の希望みたいなものに触れたい。4年前にも同じようなことを言ってる。今回は引っ越しの時に荷造りするのをストリーミングしたりした。次はまた2年後くらいに。

新住所は台東区で、新御徒町が最寄り駅なんだけど、15分くらい歩く気があれば、秋葉原(日比谷線、山手線、総武線、京浜東北線、つくばエクスプレス)、末広町(銀座線)、仲御徒町/上野御徒町/上野広小路/御徒町(日比谷線、大江戸線、銀座線、京浜東北線、山手線)、蔵前(大江戸線、浅草線)、浅草橋(総武線、浅草線)も使えるので色んなところへ乗り換えなしで行けてとても便利。

本当はやっぱり中目黒とか渋谷に住んで、折り畳み自転車で小さい犬の散歩をしながら友人のカフェでアイディアを練るみたいな生活が良かったと思う。先日うっかり中目黒駅で待ち合わせしたら、香水の匂いが次々と替わりながらずっといい匂いがしていた。

前に住んでいたのは東横線の多摩川駅で、住所は田園調布だった。田園調布、というと大抵の人からは「いいとこですね」「お金持ちですね」みたいな反応が返ってくる。が、僕が住んでたのは丸子橋のすぐ近く、中原街道沿いで割と車の音がうるさいところだった。お金持ちっぽい人達は坂を登ったところに住んでるらしい。お店とかもあまりなく、若い人が遊んだりするところもないので、刺激はなかったけど、それが僕にはちょうど良かったし、自転車があればもっと良かったと思う。温泉もあった。引っ越して家賃も上がってしまったけど、通勤時間が短くなったりリラックス効果が高まったので、その分働いたり勉強したりする余裕ができた。以前の環境にいくらか足せば同じような効果を得られるかというとそうではないので、お金と時間の配分についてはよく考える必要がある。

で、自転車なんだけど、仲御徒町に欲しかったピストを売ってるお店があったので予約してきた。届いたら自転車で通勤したい。そうすると終電を気にしなくてもよく、昼休みに洗濯物を取り入れに帰ったりすることもできる。働き方が変わる。明確な答えのない仕事において高いインセンティブとなるのは自由な時間だそうだ。会社の机に縛られて四六時中マウスをちょっと動かしたりしてる必要はない。裁量労働制だし、会社の人も別にうるさく言わないのだけど、何となくの空気みたいなものに押されて早く出社してるのに遅い人に合わせて遅く帰る日々が続いている。誰かが悪意を持ってそういう事態になってる訳でもないのだけど。

今年は色々と外向けの活動ができそう。学生時代に「こ、こいつ…(目立ちやがって!)」と思ってた人達もどっちかと言えば仲間側になってきたし、ポジティブに自分への刺激にできるようになった。続けるということはそういうことなのだろう。

日曜日, 11月 01, 2009

クロアチアから帰ってきた

クロアチアに1週間ほど滞在し、展覧会のオープンを見届け、無事帰国して参りました。
今回僕達を読んでくれたのはKONTEJNERという団体で、インディペンデントで展覧会などの企画をしている。

クロアチアの「Device Art」と日本の「デバイスアート」は、名前は同じだけど少し性格が異なっていて、それをうまく対比させる目的があったようです。トリエンナーレ形式で、今回が3回目。IAMAS関係者が多いのはアルスエレクトロニカでのキャンパス展が面白かったかららしい。

確かに日本の作品はプロダクトのような形式なのに対し、クロアチアやスロベニアの作品はキネティックスカルプチャーと言った感じ。同じなのはそれぞれ身の回りにあるものや技術を使って作っているということや、ナンセンスであるということ。ナンセンス、というのは微妙な表現だな。明らかに遠回りで、冗長なのだけど、だからと言って単に意味がないという訳ではない。

初日
マヤとステファンが空港まで迎えに来てくれて(ステファンがデバイスアート展のポスターを広げながら待ってた)、滞在するユースホステルまでの途中、建築中のクロアチア初の現代美術館や図書館、コンサート会場などを教えてくれた。

ホステルに着くとIAMASの先輩達が待っていて、一緒に夕食。案内してくれたのはマリーナ。ボランティアで展覧会のこととか全然知らなかったけど日本文化を勉強してるからってので頼まれたらしい。こういう感じが最高。
成田からフランクフルトまでの機内食を普通に夕食レベルで食べ、フランクフルトからクロアチアに来る途中のフライトでもサンドイッチが出て、しかも近くに乗ってた日本人のおばちゃんが食べられないからってくれた分まで食べてしまったので全然お腹は空いてなかったけどスープやサラダを食べた。おいしい。オリーブオイルやバルサミコ酢が新鮮な感じ。
食事後は僕とそう君、マリーナで夜の街へ繰り出す。マリーナの友達も合流してクラブ的なところへ。凄く混んでた。

2日目

展覧会場に入って準備。ビゴルとカメリアが連れてってくれる。カメリアはジャパノロジーを勉強していて、百人一首とか和歌を勉強したらしい。英語で話してたら「日本語でいいですよ」と言われ、帰ったらもっと英語勉強することを決意。カメリアは日本語に訳すと椿。


会場は隣がMočvaraというクラブで、元々は鉄工所だったところを改装した建物。若者には人気の場所らしい。クロアチアのこういうとこはあんまりガイドに載ってないしネットでも見かけない。

お昼は会場近くのサンドイッチ屋でサンドイッチを頼む。チーズとかハムとかが挟んであるパンを選んで、トーストしてもらう。野菜とソースを選べるが、野菜は何種類選んでも料金は同じ。今回の企画を手伝っていて、ベルリンで活動しているサウンドアーティストの森田さん、IAMAS後輩のそう君と近くの川岸で食べる。

3日目
オシロスコープも届き、勘で使い方を覚えながら調整。読めないというほどではないが何故か波形が汚く読みにくい。マシンはMac OS10.4でPPCのminiMac。最新のProcessingだと起動しなかったが(おそらくstartup commandの問題)1つ前のバージョンにしたら動いた。

夜は川北さんと渡邊君で軽く御飯。ピザなど。

4日目
会場での作業が本格的になってきて、暖房が入った。


これで温風が送られて会場が暖められる。


中から見るとこんなの。

僕の作品は2階で、温風が来なくて寒かったが、キュレーターのオルガがアウターを貸してくれた。

マシンを直前で手配できたiMacのSnow Leopardに取り替えてもらった。動作が軽くなり波形も綺麗になる。動作が重い→音が悪くなる→波形が汚くなる、と推測。
代わりにAWTのTextEditorから日本語入力ができなくなるが、使うのはビゴルとカメリアくらいなので今回はこれでいくことにした。。本当にコンピュータはわからないことだらけで、よくこんなものを使って作品なんて作ってるなと毎回思う。僕はあまり作品という意識はなく、自分用だけど。

オープン前日という雰囲気では全くなかったが、森田さんは「できちゃうんですよねーこれが。去年もそうでした。」と余裕。

5日目
オープンは19時からで、本当に沢山の人が集まった。森田さんの言葉通り、ちゃんと展覧会ができ上がっている。
彼はオープニングに合わせて髪を切ってきた。流石です。

キュレーターのスンチザに教えてもらった店で切ったらしいんだけど、普通の家を改装したようなところで、鏡とか椅子とかがアンティークな感じだったらしい。「自分の好きな部屋で、好きな客の髪を切りまくる、というのは良い仕事だね」という話をした。僕はずっと坊主で自分で切ってるけど、そういう店なら行ってみたい。

山辺さんの作品前で記念写真を撮るのが流行った。左端に写っているのがマルコで、今回の会場の設営のリーダー。展示台やスクリーンは全て発泡スチロールで、会場の照明は青とブラックライト。建物の雰囲気によく合っている。


Močvaraでサウンドイベントが始まる。オープニングということでハウスとかがかかってパーティ!って感じかと思いきや本気のノイズだった。

23時過ぎても全然人が引く気配がなく、0時過ぎてようやく閉めたんだけど、平日だし次の日も平日なのに本当に皆元気でびっくり。ちゃんと遊んでちゃんと仕事もする感じはYCAMとかにも近いかも知れない。

6日目
プレゼンの日。と言ってもツアーしながら各作家が説明をするだけなんだけど、作品がインタラクティブなだけに質問と体験が一緒で、次第に人が拡散してしまい、僕に回ってくる頃にはもう個別にどうぞって感じになった。もうひとつの会場Nanoもオープン。寿司バーが隣にあって、ケータリングしたらしいけど、着いた頃には全部なくなってた。ひたすらワインを飲まされ、また夜の街に繰り出して飲んだ気がする。
トラムは24時間動いていて、結構深夜でも皆遊んでいる。4時になると警察が来て強制的に全ての店が明るくなるそうで、どんな悪そうな奴もちゃんとそれで帰るらしい。見てみたかった。

7日目

スンチザの家でホームパーティをしようということで、森田さんやウィルと一緒にマーケットで買い物。


魚市場もある。マグロとサバっぽいのとサンマっぽいのとニジマスっぽいのを買う。
寿司、サバっぽい味噌煮、サンマっぽい刺身、ニジマスっぽい塩焼きに決定。

昼頃に一旦解散して僕らはお土産を探したり。

クロアチアのデザイン協会。ギャラリーができたのは最近らしい。
HelveticaでHrvatica(クロアチアの女の子という意味)と書かれたTシャツと協会の年鑑を買う。おまけでTシャツをもう一着もらった。クロアチア語版のQuick brown foxみたいなやつ。

スンチザはいつも変わった服を着ていてお洒落なので、そう君がどこで買ってるのか聞いた。最初は一緒に買い物に行く予定だったけど忙しくて都合がつかず、ステファンが連れて来てくれた。彼も忙しいのですぐまた戻って行ったのだけど。


prostorというクロアチアで唯一のストリートスタイルの店で、取り扱ってるブランドや展示してる作品はほとんどクロアチアの作家によるもの。一周年記念で今まで展示した作家の作品を並べてるらしい。バッジを買う。ここもガイドには載ってなくて、中心地には近いけど普通には見つけられないところにある。流石にキュレーターはいいものを知っている。

会場近くでやってたサーカスを見て、スンチザの家へ。


彼女はラム肉を焼いてくれて、僕らは森田さんを中心に魚料理を作った。僕はほぼ洗い物係。学生時代もそうだったけど、できるアーティストは確実に料理がうまい。曰く「アーティストは味覚に敏感じゃないとね」。
おそらく味覚もそうだけど素材選びから調理の段取りから食べてる時の会話まで、やはりこういう場では問われるという印象。


猫抱きまくり。

8日目
滞在最後の日。午前中は散歩しつつお土産探したり。午後は会場で皆にお別れの挨拶して、カトリーナに車で空港まで送ってもらう。彼女はアニメーションが作りたいらしく、日本のアニメにも詳しかった。渋滞ですごく時間がかかって、ちょっと乗り遅れたら良いのにと思った。

本当にこれからって感じで、30歳くらいの人達に熱気があって、面白くなりそう。
森田さんも話していたのだけど、毎回成立するかしないかギリギリの感じだけど、意外と本質を突いているというか、「これでいいんじゃん」という驚きがあるらしい。何より熱意と勢い。そういうのに「やられてしまった」と。
普通展覧会を開くとしたらどこかの大学や美術館、ギャラリーに所属してとか、資格が必要だとか考えてしまいがちなものだけど、とにかくやってしまえばいいんじゃないかということ。

いつだって何かにやられてしまいたいし、後先考えずにやってしまいたい。勿論クロアチアと日本では状況も違っていて、クロアチアの場合はKONTEJNERが今まさに一番上の世代。日本にはもう既に色んなものができてしまっている。
人口も違うし、働き方も違う。山辺さんの作品が動いてなかった時に、日本時間で23時くらいだったにも関わらず普通に事務所につながったことに皆驚いていたらしいが、日本はそうでもしないと回らない仕組みになっている。普段働いている時にも無駄なこととか、こんな作業いらないのではと思ったりするけど、経済を循環させるという意味や、雇用を創出するという意味では仕方ないのかも知れないとも思う。でもおそらく皆もっと本質的なこととか、直接反応が返ってくるようなことを求めていて、サードプレイスみたいな発想が生まれてくるのだろう。

帰ってくる途中の飛行機のニュースでは子育て給付金や失業率がどうのという話題。放送された短い内容だけでは判断できないが、インタビューされている人は「給付金が出たら寿司を食べたい」と言ってたり、「政府には安定した雇用を作り出すよう努力して欲しい」みたいなことを言っていて、これでは駄目だろうなと思った。勿論こういうことが最低限保証されるのはいいことだとも思うし、泥沼から抜け出す第一歩のためのセーフティネットは必要だろう。けど、考え方から変えないといけない気がする。先日会社の先輩と温泉に行った時にご一緒した伊藤さんが考えてることとか、面白いと思う。彼は建築や食べられる野草にも詳しく、モンゴル武者修行ツアーを組んだり、パン教室を開いている。

だらだらしている間に27歳になってしまったが、しがらみとか失うものがない今がちょうどいい時期なのかも知れない。何となく考えていることを実行に移していきたい。

土曜日, 8月 22, 2009

2009年8月22日

通常業務が忙しくなるタイミングとチームのメンバーが夏休みに入るタイミングが運悪く重なり、加えて重い新規案件で先週から働き詰め。ようやく今日完全に休みになったけど明日は出社して月曜日のプレゼンに備えなければならない。

9月末まではこれに付きっきりになりそうで、今月末にとる予定だった夏休みは先延ばし。(#^ω^)というところにメールが届いて、10月にクロアチアのザグレブで開かれるデバイスアートの展覧会にsonicodeを出品できることになった。渡航費と滞在費が出るということで、夏休みをそこに思いっきりぶつけることにした。こんな機会でもなければ行くこともなさそう。

ちょうど10月には別件で展示のお誘いがあったので両方に使える形でうまいことアップデートしたい。

などと考えつつBBOY PARKに行く気力もなく家でだらだらと勉強。
Programming Interactivity」はProcessingとArduinoとopenFrameworksでインタラクティブアートを作るための本。考え方や興味が近いので、デザイン方面からプログラミングに入った人には理解しやすいと思う。短期集中で一気に読みたい。一緒に買った「Beautiful Data」は美学寄りというか論文的な内容。こういうのが基本にあるかないかでアウトプットも違ってくるだろうな。Radioheadの「House of Cards」の制作背景についても載ってる。

あとは「かんたんプログラミングCGI/Perl」。Perlはネットで面白いことしてる人が結構Perl使いが多く、会社で使える便利スクリプト(スケジュール確認とか)を書いてる人もそうなので是非とも覚えたいところ。初めてCGIを動かす時に想定されるエラーや、その原因と対処法も書かれていて、丁寧で読みやすい。

pythonも好きなので「集合知プログラミング」に加えて「Think Python」というフリーの本を読んでいる。How to Think Like a Computer Scientistという副題がとてもそそる。インタラクティブアートに興味を持ったのはああいう発想がどういうところから出てくるのかがわからなかったから。そもそも現代美術に興味を持ったのもそうだった。調べていくにつれ、それぞれの分野にはそれぞれの文脈があり、突然それに出くわした人にはショックだったりするが作った本人にとっては割と当然の流れで作っていたりするものなのだと知った。そういうところでここ2、3年興味があるのはプログラマ(少し前だったら広告で何千万というお金を使ってどう面白いことをするか、みたいな発想に憧れてたけど、このご時世だし)。

この間試したEcho Nestとかもそうだけどデータの可視化、可聴化で何か面白いことをしたい。

プログラマの人達は本とか読まないでも色々できてしまうのかなと思っていたけど、実は逆というかものすごく本を読んでいる。だからこそ頭にも叩き込まれているんだろうなと思い、最近はできるだけ僕も買うようにしている。彼らが自宅作業を好むのも会社より資料が充実しているからのようだ。思えばうまいデザイナーもそうだった。やっぱりいいものを見ている。

日曜日, 5月 31, 2009

20090531

早いもので働き始めて明日でちょうど1年。あんだけ夜型だったのに今や完全に朝型。休日でさえ。

新人ということで、仕事は放っておいても上の人から降ってきて、ひたすら手を動かしていればよかったが、そろそろ直接担当者と話して、自分で受けたり他の人に回したり(これが実は結構疲れるらしい)をしていかなければならなくなってきた。

西村佳哲さんの「自分の仕事をつくる」が文庫で出たので読み直した。あとがきがとても良かった。インタビューされている人の名前やイメージにつられると、ロハス的ないい趣味の本に誤解されたり邪推されそうな雰囲気もあったが(本文だけでもちゃんと読めばそんなレベルの話をしているのではないということがわかるはず)、それに対する答えがしっかり書かれている。

今年は僕が働いている部署の年賀状を西村さんのところに送ったのだった。

学生時代が長かったので、そこでできた色んな人脈を通じて、会社の人や友達同士を引き会わせたりしていて、面白いことが起こりそうな予感がする。少なくとも僕にとっては理想的。人と会ったりご飯食べたりは大事。不況の影響はどう?とか。勿論僕がどうこうできる立場ではないけど、大きな流れみたいなものは感じられる。

世の中の仕組みは複雑で、頑張らなければならないのだけど頑張ってもしょうがないことが多々ある。結局政治が一番強かったりして、今僕が関わっている分野での「デザイン」ができることなんて本当に瑣末なことでしかない。かと言って腐ってしまっては本当に何もかも駄目になってしまうので、日々を耐え忍びつつ(嫌々やってる訳ではないけど)、たまに巡ってくる機会のために水面下で動いていなければならない。

日曜日, 12月 28, 2008

20081228

2008と打つのももう最後かも。

少し部(署の)活動とかがありつつも無事仕事は納まった。働き始めて約半年。実は結構色々やった。案件毎にフォルダを分けて、日付毎に管理してるので、pastのフォルダを見るとそれがわかる。進行中のはongoing。

手を動かしてグラフィックを作る以外にも店舗調査したり企画書書いてみたり。タクシーの乗り方も学んだ。

興味の幅が広がった。サービスデザインやビジネスモデルの提案は、僕自身はあまり深くは関わっていないけれども、同じ部屋で会議してたり、雑談してたりして、色んな単語が勝手に耳に入ってくる。CRM、JITボックス、テキストマイニング、マーケットイン、プロダクトアウト。。。検索すると沢山でてくるけど、今まで全く知らなかった世界。まだまだある。

山口行ってからというもの、週末はどこかに行きたくてしょうがない。今回の山口で行ったspongyとか金子さんの作品が売っている店はナガオカケンメイの「デザイン物産展」にもBRUTASの地方特集にも載ってない。まだまだある。

学生時代よりは気分的に自由になって、割と何でもやるよという感じ。以前は興味と関係ないことはストレスでしかなかったけど、今はそういうものこそが新しい自分を作っていってくれてると思える。

月曜日, 12月 08, 2008

20081206-20081207

12/6
木曜日くらいに中西君から山口行きのお誘いを受ける。いつも週末に持ち越し気味の仕事にキリをつけてprocessing monsterもやって、始発の飛行機(6:40)も予約して準備万端だったのに、目覚めた時には飛行機は飛んでました。

とりあえずシャワーを浴びて、冷静になって、携帯で羽田-山口宇部の空席状況を確認。そのまま予約できるのはもっと後の時間になるので「遅れます」と留守電を入れて羽田行きの電車に乗り込む。

9時過ぎに空港到着。このメンツ、このやり方、この曲でロックし続けるタイミングは多分もうないので、時価だと思ってビジネス特割のチケットを払い戻し、10時のフライト購入。

12時過ぎに宇部到着。雪。バスで新山口へ。雪強い。電車遅れる(そして少ない)。街中を舞台にしたパフォーマンス「山口市営P」の予約時間には間に合わないので山城に頼んで調整してもらう。

14時山口駅到着。歩いて会場を目指す。14:10の回。ドイツ人家族の3人に割り込ませていただく形になった。20年山口に住んでるそうで、現在は山口大学で教鞭をとられているとのこと。

「山口市営P」は山口市の商店街を舞台にして、様々なイベントを体験する。呉服店から始まり、古いタバコ屋さんの中だったりアーケードの上だったりスナックでおしるこを食べて裏口から出るとか、多分地元の人でも知らなかったり、あそこってどうなってるんだろうと思ってても行けないようなところに行けた。

アーケードの上は、多分僕だけじゃなくて、小さい頃から上ってみたい人はいたんじゃないかと思う。洗濯物などが干してあるため撮影は禁止となっていたが、変わった作りの建築や、都市の作られ方が見えて面白かった。アーケードがある街はアトラクションとして売り出せばいいと思う(広告脳)。

郊外に大型店舗ができ、街の中心部の商店街に活気がなくなって...というのはどの地方都市でも抱えている問題。彦根もそうだし、大垣もそうだった。僕は郊外の大型店舗も大好きなので、それぞれがそれぞれの良さを保ちつつ経済を循環させればいいと思うが、難しいのだろう。ピーターサヴィルがマンチェスターの都市計画クリエイティブ・ディレクターになったような感じで(うまくいってるかどうかはよくわかりませんが)、何かできないものだろうか。

「MASSIVE CHANGE」というブルース・マウの本に、「For most of us, design is invisible. Until it fails.」という言葉がある。多分、僕が信じてるアートも同じようなことで、見えていなかったものを見せてくれる。普段とは違う見方、違う距離感で、対象と向かい合うこと。向かい合わざるを得なくなる状況というか。自分の意識だけじゃなくて、向こうからガツンとくる感じも必要な訳で。

アーケードから屋上をつたって本屋を抜け、細い道の中から空き地を通ってゴール。ここで中西君、ノダモと合流。ひたすら平謝り。そして何故かYCAM関係者はじめ知人の全員が僕の遅刻を知っている。

しばらく歓談した後、秋吉台の芸術村で働いてる服部君の紹介でsponzyのマフラーや帽子を試着しまくる。とても素敵。巻物を購入。あと太いフレームの眼鏡と黒っぽい服と輸入車への興味があればクリエイターになれる。

YCAMへ移動し「minimum interface」。マルちゃんに案内してもらいつつ、takawoやzachの作品を展覧会場によくいる理屈っぽいうぜーやつになりつつ鑑賞。shinchikaの映像がとてもよかった。多分本当に好きなものとかは自分と違うと思うけど、世界の広さのようなものを感じて嬉しかった。

夜御飯の前に「湯田アートプロジェクト」へ。exonemoの毎度ながら気の利きまくった作品、UVAのクリスマスイルミネーション的なインスタレーション、足湯に入りながらのshinchika(すごい制作量)の映像作品、規模としては大きくないが満足度はかなり高い。3という数字のマジックについて話す。

御飯はIAMASのOBOGが揃って仕事の話や恋愛の話、マルちゃんの高校時代の話(実のお姉さんによる)など。2次会では市営Pのスタッフとも合流して突っ込んだ話など。皆それぞれ自分の道を進んだ結果の今ここだなという感じ。

3時頃山城と服部君が住んでるMarumachi Art Center(通称MAC)で就寝。素敵な一軒家。秋吉台で滞在制作している有佐君はお仕事。

12/7
朝8時に起きて温泉かと思いきや余裕で昼まで寝る。服部君に車を出してもらい寿司。14時過ぎ服部君は再び市営Pへ、中西君とノダモと僕は親子3代で来たい感じの温泉「山水園」へ。ウルトラリラックス。

3時半頃YCAMのレストランでコーヒー飲んで、服部君と合流して秋吉台へ。萩焼の作家金子司さんの作品を扱うお店でマグカップ購入。洒落てる。オレオレ日本物産展。

カルスト台地で一通りはしゃいで、商店街の皆に挨拶して僕と中西君は空港まで送ってもらう(本当にありがとうございました)。高速移動と温泉で疲れなし。羽田のアカシアで御飯食べながらこれからの話など。

ここ半年で最高の週末。これからもフットワークは軽めでいきたい。基本的に僕は都内から出たくない症候群(川を渡ればすぐ神奈川)で、インターネット最高主義者だけど、実際に動くことも大事。そのためにも一生懸命仕事して、お金を貯めようと思った。あと誰かが来たときのために自分の住んでる土地にもっと馴染もうとも思った。

「遠くである必要はなく、近くの路地裏にも異世界はあるかも知れない」、みたいな話を石川直樹がしてて、かっこつけ過ぎだろと思うけどあながち嘘でもない。

月曜日, 11月 10, 2008

20081110

20081108
make tokyo meeting 02行って来た。案の定同窓会と化して挨拶ばかりしていた。
インターネットでおなじみの人達にも会えて良かった。もっと話したかったけど。
ガセネタリウムは確かに佐竹の言葉通り「make:の精神を見た」。

中西君がエディトリアルしたmaking things talkを買おうと思ったが売り切れ。
学食も終わっていて失われた青春が帰ってくることはなかった。

20081109
食べ過ぎで寝過ぎ。会社で亀の世話をしつつプログラミング。making things talkがないので手で餌をやってぶちまける。natzkeのas3のコードを自分なりの解釈でp5にポーティング。気づいたら妖怪終電逃しに会う。
smoothcurve-0645

20081110
今月末メディアリテラシーの授業でprocessingを紹介することになったのでランチがてら打ち合わせ。完璧なプログラミングは教えられないけど、初心者がつまづくところには気づけるかも知れないし、アートとデザインの文脈でそれなりに話せることはあるつもり。人のワークショップの資料読みながらどうするのがいいのかとか考える。

仕事もちゃんとした。芸コマ。

日曜日, 9月 14, 2008

20080914

この3ヶ月は仕事でコードを書くことはほとんどなく、ひたすらillustratorとphotoshopだった。
やってたのは主にカンプとかポンチ絵とか呼ばれるプレゼン用のイメージ作りで、学生時代は馬鹿にしてたhow toものがすげー役に立った。というか、こういう用途で使うために存在してるんだね。
Photoshop Tutorials - PSDTUTS
Illustrator & Vector Tutorials - VECTORTUTS

USBとか作ってどうすんの?とか思うだろうけど、何かしらプレゼントとかグッズとかの企画を考える人がいて、それを絵に起こす仕事がある訳です。見せられないのが残念だけど、変なところに凝ってたりして結構笑える。合成とか参考にするための写真をflickrから探したりするのもautopagerizeとかldrizeのお陰で相当助かってます。

探すイメージはネットだけじゃなくて本とか雑誌もあるので、本屋で本当に片っ端から開いて「使う」視点で見る。「あの写真の手をこの写真の手にしよう」とか。何か新しいチャンネルが開いた。そんでいかに先輩がちゃんと今のファッション誌とかの流れに乗っかってタイポグラフィ選んだりグラフィック作ってるかってのがわかった。

ycamでのopenframeworksのworkshop
に会社から参加させてもらえることになった。半人前なのに個人的な作家活動も応援してもらっていて(どちらかというとさぼってるから怒られてるくらいで)、そういう投資的な、明日から現場で即使えるようなものじゃなくても面白がってもらえる環境というのはありがたい。

日曜日, 7月 27, 2008

20080727

昨日はボ会というボードゲームをする会に参加させてもらって、朝までボードゲームやってた。大人数で時間とってゲームやる機会なんてあんまりない(1プレイ半日かかるやつとかもあるらしい)し、色んなゲームができたのが単純にすげーよかった。相当好きな人達が集まってるので、ゲームの由来だとかコンセプトの話聞くだけでも相当楽しい。

最後のゲームで1位になって、賞品としてStone Ageというゲームを頂きました。ありがとうございます。

会社の先輩に誘われて行ったんだけど、主催が佐々木さんっていうIAMASの先輩だった。大橋さんもいた。この二人はIAMAS入学前にめちゃwebみてた。佐々木さんのインタラクティブなアニメとか、大橋さんのコマドリ兄弟とか倉橋ヨエ子のPVとかすげー覚えてる。ご活躍されてます。

ショーケンとかもそうだけど遊び方がうまい人っているなぁと思う。基本的にはコミュニティの作り方だと思うけど。

皆で人狼やりたい。diamantsも盛り上がるし、小物が洒落てる。Cash'n Gunsとかごきぶりポーカーも良かったな。
昔は割と親が人呼ぶの好きで、結構大人数でボードゲームとかカードゲームやったりした記憶がある。今生きてるモチベーションの大半はそういうのをまたやること。

なんだけど、遊ぶと罪悪感が生まれてくる性格なので会社で少し仕事した。毎日一つくらいは何か新しいこと覚えたい。

火曜日, 7月 22, 2008

20080721

本当はデザインに時間は関係ない。

土曜日, 6月 14, 2008

20080620

東京で働き始めました。肩書きはデザイナーです。
まだ僕自身は何もできてないんだけど、今まで普通に目にしてたようなものを作ってる現場。
3週間経ってちょっとずつ仕事が回ってきて、楽しい。

仕事してて一番勉強になるのは制作中のものを見られることで、大体の場合においてラフの段階が一番かっこいい。というのはデザイナーの癖みたいな部分がやっぱりかなり出ていて、そこから色んな制約とかクライアントからの要求によってバランスがとられていく。最終的にはいい感じに落ち着いて、それはそれでいいものになる。

今まではデザイン好きだけどデザイナーになれるかどうかわからなかったのであんまり本気出してない風でいたし、実際プログラミングしたり音楽作ったりして心の中で「僕はデザイナーじゃないし」みたいな言い訳してた。

ありがたいことに今の職場ではそういう色々やってるところを買ってもらえた訳だけど、変な話、やっとデザインに対して本気出せると言うか、自分が生きていく上で本気を出すことが一番重要な手段になった。一口にデザイナーと言ってもまたこれはこれで細かく種類があるんだけど、とにかく「デザインの仕事」という枠の中でうまく機能するように、ある程度方向性を絞り込んで取り組むようになるだけで以前とは随分違う。

まぁ、偉そうなこと言ってても電話の受け答えから書類の作り方まで、うまくできない。コピー用紙の取り替えとかお弁当の買い出しとか、下っ端だからやるんじゃなくて、そういうのも仕事のうちってことに気づくため。

6年前くらいにネットラジオとして聴いてたプログラムが、今は作業中のbgmとして隣の隣から聴こえてくるっていう状況には人生の機微を感じる。

水曜日, 4月 09, 2008

20080409

実家で今受けている会社の課題と論文の続きをしてます。

まぁ、のんびりなもんで、地元は今が桜満開。一足先に都へ行った皆がもう次に向かって進んでる頃、花見だの何だの。
だから流行とかも遅れるのかもしれない。

朝に親を見送って犬の散歩、昼はウキウキウォッチンしながら御飯食べて、夜に親が帰ってくる頃また散歩して、残りは勉強。高3みたいなライフサイクル。

今日は久しぶりに登校して、前林さんと面談。少しずついい方向に進んでる。今月で一気に仕上げたい。

「今読むと混乱するから、時期が来たら教える」と言われてた参考文献。時期が来た。
Amazon.co.jp: 芸術の設計—見る/作ることのアプリケーション: 岡崎 乾二郎: 本

少しコピーして、読ませてもらった。

コンピュータを使って、誰でも簡単に音楽とかグラフィックが作れるようになった。僕もできるようになったけど、他の人もできるようになった。コンピュータを表現のツールとして使うことで、一般化するものと、しないものは何か。

一部を引用すると、
少なくとも、ほとんどのミュージシャンたちと同じように先ほどあなたが行った、ガレージバンドのようなDAWソフト上で、素材をフィーリングにまかせていじくり回すというやり方だけでは、先へ進めないことは確かだ。自明のものとして取り扱っていた記録システムやインターフェースなどの技術をいったん表面化させ、その組み立て方を解明し、さらにはそれらの組み替えを行うこと。すなわちプリセットの技術をカスタマイズする手段を会得しなければ、前に立ちふさがる壁を突き破ることはできないだろう。DAWは単一のソフトウェアに見えるものの、実は複数の技術が一つに束ねられることで成立しているからだ。

ちょうどこの内容と対応していて、僕が論文で一番言いたいことが、久保田さんの「消えゆくコンピュータ」に書かれている(10年前の本だよ)。
システム工学的な、マン・マシン・インターフェイスのイメージでもなく、また、見えない情報や知識に形や色を与えていく、というプロダクト/グラフィック・デザイン的なイメージでもなく、それは「言語の経験」であり、同時に「経験の言語」をデザインすることでもある。そのために、トップダウンで決められた、定型的な構造や仕組みは必要ない。むしろ、インターネットと同じように、最小限の単純なガイドラインでつくられた、ゆるやかな場の中で、さまざまなインターフェイスが、同時多発的に生まれ、それらが相互に干渉し合いながら、並列的に変化し続けるイメージこそが、インターフェイスというランゲージのデザインの、一つのありようではないだろうか?

sonicodeでは画像を音に変換した訳だけど、文字を入力する機能、画像を表示する機能、画像を解析する機能、数値を元に音響を生成する機能、それらを操作するツマミやボタン、といったような要素の組み合わせから成り立っている。これらは最初から一緒だった訳ではなくて、既存のものを解体して、組み替えて、再びパッケージングしている。
僕は、この作業が久保田さんの「インターフェイスというランゲージのデザイン」に対する一つの答えになっているんじゃないかと思っている。

既にある、沢山の技術の断片をうまく組み替えて自分のツールを作ること。作品やアプリケーションでは既に多くの先行例もあるし、自分もずっとそうやってきた。初めてコンピュータを触って何かを作る、というのではなく、一通りのリテラシーを身につけた人がどういうアプローチを取り得るか、という方法論。これをどこまできちんと検証可能な言葉で説明できるようになるか、が課題。

金曜日, 12月 28, 2007

20071228

卒展のwebがローンチしました。第一弾。今後トピックとか作品情報とか充実していきます。わざわざwordpressで作ったので利点を最大限活かしたいところ。
IAMAS 2008 » 情報科学芸術大学院大学第6期生修了研究発表会岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー第11期生卒業制作展

情けないことにブラウザごとで変わる見た目に2日ほど泣かされてました。ブラウザのせいっていうか、自分のコードが間違ってたんだけど。毎回本番に一番勉強してしまうのは何とかしたい。春から社会人なのに...。firebugとか、自作のbookmarkletが意外と役立った。デバッグ重要。ガチのプロがガイド作ってくれてたのでスムーズにコーディングできた。

次は印刷物。これもひとひねり効かせてるので、大変だけど、いいものになると思う。

バイト先のwebのこともあって、jquery調べてたんだけど、面白い。というか、javascriptもっと使わなきゃと思う。locationオブジェクトとか駆使すれば、かなりクライアント側でも頑張れる。

で、ユーザビリティ(アクセシビリティ?)とかweb標準的にはどうかわかんないけど、自分のページで色々試してみた。
hysysk

linkのとこで、liタグの中にリンクがある場合、css側でcursor:pointer;になるようなclassを用意しておいて、クリックしたらaタグ内のリンク先を解析して飛ぶようにしてある。クリッカブルな領域が広くとれるので使いやすいのでは、と思う。かなり視覚的な作り。workでの画像の見せ方も、dtタグにタイトルと拡張子入れといて、クリックしたらcss書き換えて背景画像にしてる。まぁ、見にくいのはわかってるけど、楽しんでやってる。