ちょっと前に任天堂の会社説明会に行って来た。社長の話が面白く、プレゼンも綺麗だった。フォント選びとか写真の見せ方とか。会場で名作ゲームのBGMが流れてたりとか、いちいち気が利いてた。
で、印象に残ったのは「昔は皆コントローラーを取り合ってたのに、今は渡されると後ずさりする人が増えた」って話。自分にも経験あるし、実際ほとんどゲームはしない。ゲーム会社はずっと高度なことを追求すればユーザは喜ぶと考えてきたらしいが、結果的に喜んだのは一部のマニアだけだったようだ。一般的な人々のゲーム離れを言い表すのにその言葉を選ぶ感覚も、すげーいいと思った。
「ゲーム人口を増やさなければゲーム業界の将来はない」という問題意識から、Wiiは5歳から95歳まで対象年齢を広げた。ゲーム機が家庭でどう扱われるか、というところを考えたり、その延長で家族って何だ?というところを考えたりしてて、今僕らが取り組んでるプロジェクトの理想と近いものがある。
DSステーションを置くための営業努力とか、単なるゲーム作りだけでないところの話も聴けたし、大体の会社の雰囲気もわかったのでかなりためになった。これからはインタラクティブエンターテインメントの会社を目指すらしい。
会社説明会に来てた人達は何かすげー学生っぽくて、受験の時のあの嫌な感じ、鼻息荒いアピールとか、どうすれば受かりますか的な質問とかしてて吐きそうになった。西村佳哲さんの「自分の仕事をつくる」に書いてあった「自分の能力を会社に売る」という意識が著しく欠けてると思った。とか何とか強気なことを言ってられるのも今のうちなんだろうか。
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