ALTITUDE – Contemporary Swiss Graphic Design
スイスのデザインブック。印刷とかwebとかのジャンルではなくGoing PublicとかExperimental Systemsとかテーマに分けて紹介してある。個人的に興味深かったのはExperimental Systemsなんだけど、Rafael KochとかJürg Lehniとかが評価されてるのは、それ自体では人の興味をひかないもの(機械の廃材とかスプレー缶、ホワイトボードなど)にテクノロジーを加えること、またはテクノロジーを通して表現することで面白い、魅力的なものに変化させてしまうところだということが分かった。他にもデータや情報の視覚化のヒントが詰まっている。あ、こんなことやっていいんだ、っていう。単にスタイリッシュなだけじゃなくてちゃんと背景や思想がありつつ、理屈抜きに見てもかっこいい、ってのが最高にかっこいい。
卓球のラリーの軌跡をグラフィックにしてたやつも面白かったな。pathとかpixelの濃淡で表したりとか。新聞で暴力的な話題を扱っている記事を赤く塗ったものも分かり易くメッセージ性を感じる。
infomation aestheticsってサイトがすげー好きなんだけど、そういう感じ。
jamesのdesign workshopでも日常的にあるものから色やグリッドを見つけて作品にするって課題をしたけど、当時はよくわかってなかったな。豆腐を切って、重みでできたずれをグリッドに使った人がいたんだけど、例えばそのグリッドで豆腐の本を作れば、たとえ文字組が変だったり、一般的なデザインでは「やってはいけないこと」だったりしてもそれ以外の大切なフィーリングが伝わることもある。ということ。it is messy, but works.
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